Vienna(ウィーン)

Schmidt(シュミット)が今年のニュルンベルク国際玩具市に向けて発売する予定のダイスを使ったワーカープレイスタイプのゲームです。

3-5人プレイ、プレイ時間の目安は30分、10歳以上推奨となっています。

Vienna by Schmidt
Vienna by Schmidt

プレイヤーはボードに書かれているウィーンの通りを左上から右下に移動しながら、振ったダイスをボード上の様々なマスに置くことでそのマスの効果や勝利点を獲得し、最多勝利点を目指します。

マス自体はお店だったり、何らかの建物を表しています。


準備

ウィーンの昼または夜の通りのどちらを横断するか決めて、ゲームボードをテーブルに広げます(画像がないので不明ですか、両面仕様と思われます)。

スタートプレイヤーカード
スタートプレイヤーカード
最後にウィーンに行った事があるプレイヤーがスタートプレイヤーとなり、スタートプレイヤーカードを受け取ります(このゲームではスタートプレイヤーカードという特殊カードと別に6枚のスタートカードというカードがあります)。残りの4枚の特殊カードとコイン、憲兵トークンはゲームボードの隣に置きます。
スタートカード
スタートカード
各プレイヤーはダイスの中から1色を選んで同じ色のダイス4個と勝利点マーカーを受け取り、勝利点マーカーは人数に応じた開始位置に置きます。反時計回りに各プレイヤーはスタートカードを1枚選んで裏向きで置き、残りのスタートカードは不要なので箱に戻します。
スタートカードを選んだら、1回限りカードに描かれている数だけのコインを受け取ります。

キャラクターカードをすべて混ぜて裏向きの山札としてゲームボードの近くに置きます。

一番上からプレイ人数-1枚をめくり、山札の隣に並べて置きます。めくったカードが既に並んでいるカードと同じカードだった場合、そのカードは山札の一番下に戻して代わりに山札の一番上から1枚めくります(これはゲーム中すべてに適用されます)。

プレイ方法

ダイスの配置

ウィーンの大通り
ウィーンの大通り

プレイヤーは時計回りの順番でそれぞれの手番を行います。

プレイヤーの馬車は通りの左上から右下に向けて移動し、ボード上の適合する場所にダイスを置くことで様々なマスを訪れる事ができます。
プレイヤーはすべてのダイスを振り、ボード上のいずれかのマスにダイスを1個または2個置かなければなりません。

重要

各プレイヤーは同時に、または連続してダイスを振ることはしません、各プレイヤーの最初の手番でのみダイスを振ります。

ダイスの配置
ダイスの配置

ボード上に置かないダイスは、後で置けるようになるまで手元にそのまま置いておきます。ボード上にダイスを2個置く場合は、その目は合計されます。マスを占有するために、プレイヤーはマスに書かれている数字と同じ値になるように1個または2個のダイスを置かなければなりません。

残りのダイスは出た目のままにしておき、再度振ることはできません。

但し、出た目が気に入らない場合は1コインを支払うことで

  • どの目のダイスでも1個以上振り直す
  • いずれかのダイスの目を1上げる、もしくは1下げる

ことができます。

ダイスを置く時の最も重要なルールは、「ダイスは常に通りに沿って適切な順序で置かれなければならない」ということです。プレイヤーが乗った馬車は後戻りできませんので、最後にダイスを置いた場所から先の場所にのみダイスを置くことができます。

もし直前にダイスを置いた場所より前の場所にダイスを置きたい場合は、反転させるために馬車の御者を賄賂で買収しなければなりません。1コイン支払うことで、最後にダイスを置いた場所より前の位置にある場所にダイスを置くことができます。

ダイスを全てボード上に置き終わっている場合は手番では何もせずに終了し、手番終了後は左隣のプレイヤーに手番が移ります。

すべてのプレイヤーがダイスをボード上に置き終わるまでダイスの配置を繰り返します。

ダイスの目によっては置けない場合もありますが、マスの中にはどのような目でも置ける、複数プレイヤーが置けるという特殊なマスがあるため、そのようなケースはありません。

すべてのプレイヤーがダイスを置き終わったら、アクションの解決を始めます。各プレイヤーがダイスを置くごとに解決するのではないということに注意してください。


アクションの解決

このラウンドで置かれたダイスの解決を行います。

通りの左上から右下の方向に向かって、それぞれのマスのアクションを解決していきます。マスにはそれぞれアクションがあり、ダイスを1個または2個置いたマスのアクションを適切な順番で解決します。そしてダイスを置いたプレイヤーは望まなくても、そのマスのアクションをすべて実行しなければなりません。アクション解決後はそのマスに置かれたダイスをプレイヤーの元に戻します。

アクションには以下のような種類があり、マスには1つまたは複数のアクションが描かれています。

コイン
コイン

コインが描かれているマスでは、描かれている枚数分のコインを受け取ります。

しかし「×」マークが描かれているコインの場合は、その枚数分のコインを支払わなければなりません。もしコインが不足している場合は、このアクションは実行されません。

勝利点
勝利点

勝利点が描かれているマスでは、その数字分得点トラック上の勝利点マーカーを進めます。

キャラクターカード
キャラクターカード

キャラクターカードが描かれているマスでは、プレイヤーはボードの隣に表向きで置かれているキャラクターカード1枚を選択して獲得します。

カードを取ったら、シンボルが見えるように重ねて手元に置いておきます。但し、重ねる場合は常に一番下のカードがスタートカードになるように積み重ねてください。

キャラクターカードが描かれている最初の3箇所のマスの場合、プレイヤーは1コインを支払う必要があります。最後のキャラクターカードが描かれているマスの場合は、コインを支払う必要はありません。しかし、リスクがあります。

もし、キャラクターカードが描かれている最初の3箇所のマスが占有された場合、公開されているキャラクターカードはすべて獲得されているため(準備時にプレイ人数-1枚しかめくられないことを思い出してください)、何も得ることができません。もしくは獲得できたとしても、望むカードではないかもしれません。

プレイヤーは既に獲得しているキャラクターカードと同一のカードでも獲得することができます。

特殊カード(赤背景)が描かれている場合は、描かれているカードを受け取ります。プレイヤーは他のプレイヤーがアクション解決時に獲得するまでの間、ずっとこのカードを手元に所持しておきます。

特殊カードには以下のようなものがあります。

スタートプレイヤー
スタートプレイヤー

スタートプレイヤー

次のラウンドは、このプレイヤーから手番を始めます。

このプレイヤーが最初にダイスを振って、ボード上に最初にダイスを置きます。

手番終了後は、時計回りの順番でプレイを継続します。

ダブルムーブ
ダブルムーブ

ダブルムーブ

一度通常通りに手番を終えたならば、プレイヤーはこのカードの効果を使用して、もう一度手番を行うことができます。

このカードを使用したら、使用したことを示すために90度回転(横に)します。

アクションの解決後、このカードを元の位置に戻します。

ジョーカーダイス
ジョーカーダイス

ダイスジョーカー

プレイヤーはこのカードの上に1の目のダイスを置きます。

更に(コインを支払うことで)1の目に変更した、または再度振り直して1の目が出たダイスも、このカードの上に置くことができます。

プレイヤーがこのカードに置かれたダイスのうち1個を使用する場合、望む出目に変更することができます。

(ルール上、このカードにダイスを置くタイミングはいつなのかが不明、またボード上にダイスを置く行為とは別に置くのか、それともボード上に置く代わりにこのカードに置くのかも不明)

更なる影響
更なる影響

更なる影響力

プレイヤーは自分のキャラクターカードにこのカードを積み重ねることができます。

しかし他の通常のキャラクターカードと異なり、他のプレイヤーが対応するマスを占有した場合は所有者が変わります(変わるタイミングはその対応するマスのアクション解決時と思われる)。

通常のキャラクターカードは一度獲得すれば、そのカードを失うことはありません。

追加のダイス
追加のダイス

追加のダイス

プレイヤーは追加の白色ダイスを受け取ります。

このダイスは次のラウンドの開始時から使用することができます。但し、使用する場合は他のダイスと組み合わせた時のみボード上に置くことができます(単体では置けない)。

追加のダイスカードの所有者が他プレイヤーに変わっても、プレイヤーが既に得ている追加のダイスの所有者は変わりません。

(ルール上、このダイスの出目は自由なのか、使用せずにいつまでも所持していることができるのか、ボード上に配置してアクション解決後に現在のカードの所有者の元に戻されるのかが不明)

シュテファン大聖堂
シュテファン大聖堂

ペスト記念柱・シュテファン大聖堂・ベルヴェデーレ宮殿

プレイヤーは自身のキャラクターカードに横側に描かれているシンボル(市民、十字架、王冠)を数え、その数を両隣のプレイヤーと比較します。スタートカード及び特殊カード「更なる影響力」上のシンボルも数えます。

現在このマスにダイスを置いているプレイヤーだけが比較した結果による報酬を受け取ります(比較された他プレイヤーには何も入らない)。

各マスにはどのシンボルで比較するかが示されており、比較対象のシンボルの数がマスに示されている条件に合っている時のみ、描かれている報酬を得ることができます。

キャラクターカード
キャラクターカード

キャラクターカードは右の例のように積み重ね、シンボルが見えるように少しずらしておきます。そしてスタートカードは常に一番下に置きます。

シンボルを数える場合、右の例では王冠は1+2=3個、十字架は2+2=4個、市民は1+1=2個のように数えます。

グロリエッテ
グロリエッテ

グロリエッテ

このマスには3種類のシンボルが描かれていて、どのシンボルで比較するかはアクション解決時に決めることができます。

但し、シンボルを比較する前に1コインを支払う必要があります。

同数または過半数時に得られる勝利点は、ペスト記念柱・シュテファン大聖堂・ベルヴェデーレ宮殿と同じです。

しかし、プレイヤーは同一ラウンド内で同じ2Xシンボルを数えることはできません。

(ルール上、2Xが何を指しているのが不明。恐らく同じシンボルが2個描かれているものを2Xと称すると思われる)

シェーンブルン動物園
シェーンブルン動物園

シェーンブルン動物園

プレイヤーはこのマスに2個のダイスを置かなければなりません。

アクション解決時にここを占有したプレイヤーは、他プレイヤー1人から3コインを獲得、または各プレイヤーから1コインづつ獲得のどちらかを選び、コインを獲得します。

ホイリゲ
ホイリゲ

ホイリゲ

プレイヤーはこのマスに2個のダイスを置かなければなりません。

アクション解決時に、プレイヤーが所持している特殊カード1枚につき1勝利点を獲得します。

注意する点は、このラウンド内で獲得した特殊カードではなく、このアクション解決時に所持している特殊カードが対象という点です。


特別なマス

稲妻アイコン
稲妻アイコン

他のマスと異なり、稲妻アイコンが描かれているマスでは占有した時に即時アクションを解決します。その後のアクション解決時にはこのマスのアクションは再度行いません。

但し、即時アクションを解決しても、置かれたダイスを即時元には戻しません。

憲兵
憲兵

クリアウ

プレイヤーは即時、望む空いているマスに憲兵を置くことができます。

憲兵が置かれたマスはこのラウンドのアクション解決が終わるまで、ダイスを置くことができません。憲兵を置いた後、プレイヤーが望むコインまたは勝利点のどちらかを得ます。

次のラウンド開始前に憲兵は元の場所に戻します。

プラーター公園
プラーター公園

プラーター公園

プレイヤーは即時、まだ置かれていない自分のダイスを他の出目に変えることができます。

Geheimbund
Geheimbund

Geheimbund(秘密結社らしい)

何人でも、何個でも、いかなる数字のダイスでも(1プレイヤーの複数ダイスも含む)置くことができます。ダイスの出目は関係しません。

このマスにダイスを置くと即時ダイス1個につき1コインを得ます。

追加のダイスで得られた白色のダイスも1個のみでこのマスに置くことができます。

Geheimbundはウィーンの通りの中にはないため、ダイスを置く時のルールは一切適用されません。


次のラウンド

ダイスが置かれた最後のマスのアクションが解決された後、ラウンドは終了します。

次のラウンドに移る前に、憲兵をボードの隣に移動させてください。

獲得されずに残っているキャラクターカードは全て捨て札とし、新たに山札からカードをめくってください。

そしてスタートプレイヤーを持っているプレイヤーから次のラウンドを開始します。


ゲームの終了

アクション解決後に、いずれかのプレイヤーが勝利点を25点獲得している場合はゲームを終了します。

各プレイヤーは最後に所持しているキャラクターカードのシンボルを比較します。プレイヤーの両隣のプレイヤーいずれかのシンボルより多い場合は1勝利点を獲得します。同点の場合は勝利点は得ません。3種類のシンボルそれぞれについて比較を行い、勝利点を獲得します。

そして各プレイヤーは所持するコイン3枚につき1勝利点を獲得します。

最終的に勝利点が最も多いプレイヤーが勝利します。


以上がルールですが、簡単にまとめるとダイスをワーカーに見たて、そしてウィーンの大通りに並ぶ各マスを選択できるアクションと見なしたワーカープレイスタイプのゲームと言えます。

ワーカープレイスタイプといっても資源はコインのみであり、他のゲームのように拡大再生産があるわけではないです。そういった意味でワーカープレイスと呼ぶには抵抗があるかもしれません。

大通りに並ぶ各マスは、右下に向かうほどアクションが強くなっているので当然右下に近いマスに置きたくなると思います。

しかし、ダイスを配置する場合は後戻りが出来ないため、コインを払う以外に最後に置いたマスより前の位置にあるマスのアクションを実行することはできません。かといって、左上に近い場所のマスを選ぶと、その間に他プレイヤーが強力なマスを占有してしまうかもしれません。ここにこのゲーム最大のジレンマがあると思います。

しかし拡大再生産の要素がないため、結構短時間で終わりそうなゲームではないかと思います。

言語に依存している箇所はなし、唯一ゲームボード上のマスにそれぞれ名前がついてますが、読めなくても全く問題はなさそう。チケット・トゥ・ライド英語版の地名みたいなものです。うまく入手できたら、ボードに貼るシールぐらいは作りたいですね。

現時点は国内での取扱はアナウンスされていないため、入手する場合は海外のショップで予約するしかないと思います。