Das Vermächtnis des Maharaja(マハラジャの遺産)

Abacusspiele2017年の新作カードゲーム「Das Vermächtnis des Maharaja(マハラジャの遺産)」の紹介です。

「Das Vermächtnis des Maharaja(マハラジャの遺産)」は、2017年のニュルンベルク国際玩具市に出品されたMichael Schacht氏のゲームです。

以下、英語ルールの適当和訳です(適当なので間違ってる箇所があったり、省略しているとこがあります)。


概要

王であるマハラジャは老い、彼の息子たちは次の王の座を狙っています。

そのため彼らは王の恩寵を得ようと、貴重な骨董品を支配者への貢ぎ物として買い求めます。彼らは買い求めた骨董品とコレクションから点数を得ます。

ゲームが終わったときに、最も点数を集めた人が次世代のマハラジャとなるでしょう。

準備

(c) 2017 Abacusspiele
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  • 骨董品カードを混ぜて、裏向きの山札にする。
  • 骨董品カードの山札から4枚引いて、表向きに並べる。
  • コレクションカードを種類で分けて、すべて表向きで並べる(右図)。
(c) 2017 Abacusspiele
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  • トレードカードを数字順に並べて、カードごとに金貨1枚を置く。
    このトレードカードは、現在の骨董品の購入価格を表す。
(c) 2017 Abacusspiele
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  • 金貨と銀貨はまとめて置いて、銀行とする。
    金貨は3ルピー、銀貨は1ルピーの価値がある。
  • スタートプレイヤーを決め、金貨1枚と銀貨1枚を受け取る。
    他のプレイヤーは金貨1枚と銀貨2枚を受け取る。

ゲームの進め方

ゲームはスタートプレイヤーから始め、時計回りの順番で手番を行う。

このゲームは複数の販売日(これがラウンドに該当)で成り立ち、各販売日の手番は以下の順番で進める。これを販売日の終了条件が満たされるまで、繰り返す。

1.2つのアクションどちらかを行う

(c) 2017 Abacusspiele
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  • お金を得る
    トレードカードに置かれているお金を一番左端から取る。
    上の図であれば、一番左の3と書かれているカードの上にある金貨を取る。
    取ったお金は、自分の所持金となる。どのカードの上にある金貨も価値は同じである。
  • 骨董品を買う
    場に公開されている骨董品カード(最初は4枚)の中から1枚を購入する。
    骨董品は、トレードカードに置かれている金貨で一番左のカードに書かれている数字が購入価格となる。骨董品カードに書かれている数字は価格ではなく点数である。
    上の図であれば、一番左の金貨が置かれているカードの数字は「3」なので、3ルピーで骨董品を購入することになる。支払ったお金は銀行に戻す。
    骨董品カードを購入しても、カードの補充はしない。
    購入したカードは表向きで手元に、骨董品の種類で分けて置く。

2.コレクションカードを取る

(c) 2017 Abacusspiele
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場に公開されているコレクションカードを1枚取る。

コレクションカードは、カード上部に書かれている条件を満たさなければ取ることはできない。

条件には、このカードを取るために必要な骨董品の種類(水差し、刀剣、楽器、宝石の欠片、像、花瓶)が書かれている。

(c) 2017 Abacusspiele
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またコレクションカードには2種類あり、コレクション小とコレクション大の2つに分かれる。

コレクション小にはカードに赤の斜線が書かれたアイコンが描かれているので、このアイコンで区別する。

コレクションカードの下部に書かれている数字は、このカードで得られる点数を表す。

(c) 2017 Abacusspiele
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コレクションカードを取るときは、カードに書かれている必要な骨董品を所有してなければならない。

右の図では刀剣3つを必要としており、骨董品「刀剣」カードを3枚以上持っていれば、このコレクションカードを取ることができる。

なお、関係するのは骨董品の種類であり、骨董品カードの色は全く関係しない。

(c) 2017 Abacusspiele
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コレクションカードを取るときに重要なルールが2つある。

  • 同じ種類のコレクションカードは、大を取ると小は取れなくなる。小を取った後に、大を取ることはできる。
  • コレクションカード小を取る場合、そのカードに必要な骨董品を1枚捨てなければならない。例えば、刀剣2つが必要なコレクションカード小を取る場合は、骨董品「刀剣」カードを2枚以上持っていなければならず、さらにコレクションカード小を取った後にこの骨董品「刀剣」カードを1枚捨てなければならない。
    捨てた後、コレクションカードに必要な骨董品の数が足りなくなっても、取ったコレクションカードを失うことはない。コレクションカードを取るときだけ、書かれている数の骨董品が必要であることに注意。

3.税金を支払う

手番が終わるときに9ルピー以上持っている場合は、越えている分を税金として銀行に戻さなければならない。

販売日の終了条件

どちらかの条件を満たしたプレイヤーの手番が終わったときに、販売日を終了する。

  • 場に公開されている骨董品カードの4枚目が買われたとき
  • トレードカードに置かれている最後の金貨が取られたとき

次の販売日に向けて

  • 場に残っている骨董品カードをすべて取り除く。
  • 骨董品カードの山札から4枚引いて、表向きに並べる。
  • 金貨が置かれていないトレードカードの上に、金貨を1枚ずつ置く。
  • 最後の手番のプレイヤーの左隣の人から、次の販売日を始める。

ゲームの終了

骨董品カードの山札がなくなり、場に公開できなくなったらゲームは終了する。

終了後、各プレイヤーは始めに手持ちの骨董品カードを色ごとに分けて、1色の中に骨董品カードが1枚しかない場合は、その骨董品カードを捨てなければならない。

例えば、黄色の骨董品カードが種類を問わず1枚しかない場合は、このカードを捨てなければならない。

(c) 2017 Abacusspiele
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その後で点数の計算を行う。

  • 骨董品カードの右上に書かれている数字を合計する。
  • コレクションカードの下部に書かれている数字を合計する。
  • 手持ちのお金3ルピーごとに1点を得る。

上の図では、骨董品カードで1 + 1 + 2 + 3 = 7点、コレクションカードで4 + 4 = 8点、手持ちのお金4ルピーで1点、合計16点となる。

これらすべてを合計して、最も点数が高いプレイヤーが勝利者となる。


適当和訳ですが、ルールはこのようになります。

最初のお金と骨董品の2択では、骨董品を買うためにお金が欲しいが、取ると他のプレイヤーが得する、しかし、価格が高いときに骨董品を買いたくないというジレンマに悩まされることになります。コレクションカードは早い者勝ちなので、必要な骨董品を早く揃えたいというのもジレンマの要因となり、さらに苦しめることになるでしょう。

またコレクションカードの小を取ると、骨董品カードを1枚失うのも悩める点になりそうです。カードを失うこともなく点数も大きいコレクションカード大を取りたいとこですが、そのためには同じ骨董品が3枚必要となります。骨董品カードは全部で36枚、1種類につき6枚しかありません。同じ骨董品を3枚集めるのはなかなか難しいと思います。

そのため、コレクションカード小で良しとするか、大にするかは悩むことになりそうです。

 

さらにコレクションカードは大を取ると、小が取れなくなるという点も関係します。同じ骨董品カードで小と大を取りたいところ(複数の骨董品カードを多く集めるのは無理があると思われます)ですが、そのためにはカードを失う覚悟でコレクションカード小を取らなければなりません。つまり同じ骨董品が全部で2 - 1 + 2 -> 4枚必要となります。これはなかなか難しいのではないかと思います。

 

ルールもコンポーネントも多くなく、いろいろとジレンマが楽しめるカードゲームではないでしょうか?